【展示会レポ③】ストーリーを紡ぐ美しさ。名古屋モザイクの新商品たち【後編】

名古屋モザイクショールームに併設のシミュレーションブース

こんにちは!建築士・インテリアコーディネーターの “K” です。

前編に引き続き、2026年「名古屋モザイク工業」さんの新作展示会レポの後編をお届けします!

前編では、上品ながらもプライスカードの高さに主婦脳がフリーズしたお話をしましたが(笑)、後編ではさらにディープで、素材のこだわりが爆発した個性派タイルたちをご紹介していきます。

これを読めば、お家のインテリアにタイルを取り入れたくなること間違いなしですよ!

(名古屋モザイク工業さんの2026年版デジタルカタログはこちら)

2. 本物の素材感 VS 精巧な表現力 どちらも違ってどちらもいい

ガチの迫力とお値段【Cozy Brick(コージーブリック)】

新作タイル(Cozy Brick)

今回の展示会のトレンドワードでもある「ブリック(レンガ)調」。ですが、この「Cozy Brick(コージーブリック)」は“調”ではなく、ガチ本物のスライスレンガ! レンガ独特のゴツゴツした質感はもちろん、そこにテラゾーっぽいモダンな柄行きと配色がミックスされていて、文句なしに今っぽいデザイン。

ただ、本物のレンガなので、きれいに仕上げるには10〜15mmというしっかりとした目地幅が必要です。そのため、良くも悪くもかなりの重厚感と目地の存在感が出ます。そしてお値段は驚きの ¥32,000/㎡。う、うーん、見た目は可愛いけれど、お値段はちっとも可愛くない……!(笑)

やっぱりキテる、大本命石種【Luce d’Ambra(ルーチェダンブラ)】

新作タイル(Luce d’Ambra)

出ました!DINAONEさんの展示会でもプッシュされていた、ブラジル産の希少な天然石「タージマハル」を再現したタイルが、名古屋モザイクさんにも登場。商品名は「Luce d’Ambra(ルーチェダンブラ)」です。

ダイナワンさんのものと比べると、こちらはカラーバリエーションがさらに豊富で、石目がかなりハッキリと力強く出ている印象。空間の主役としての存在感は圧倒的です。……ええ、もちろんその分、お値段もしっかり強気に乗っておりました!

本物のテラコッタを最新技術で【Vivaterra(ヴィヴァテラ)】

新作タイル(Vivaterra)

今年は「テラコッタ調」もトレンドのひとつですが、この「Vivaterra(ヴィヴァテラ)」は先の「Cozy Brick」に続き、“本物”のテラコッタタイルです。

本物のテラコッタ素材は、どうしても吸水性が高く汚れやすかったりで、水回りへの採用を躊躇しがちなのですが、そこはさすが名古屋モザイクさん。独自の「乾式塗布工法」という最新技術で、表面に強固な防水層を形成して、防汚性とメンテナンス性を高めた商品になっているとのこと!これなら安心して提案できます。

定番のオレンジ色も素敵ですが、展示されていた少し黄みがかったニュアンスカラーが、新鮮でとても目を引きました。

角丸の愛らしさにきゅん【TERRAFUEGO(テラフエゴ)】

新作タイル(TERRAFUEGO)

こちらは「テラコッタ調」タイルの「TERRAFUEGO(テラフエゴ)」。 数あるカラーの中で、私はあえて優しくて薄い色目の2色に惹かれました。そして何より、「右上だけ角が丸くなっている」というデザインが、たまらなく可愛い……(笑)!

「白×木」で構成するシンプルなインテリアは、それだけでも十分素敵なのですが、このタイルの持つ温かみと愛らしいフォルムをプラスすれば、シンプルなのにどこかホッとする『格別なナチュラル空間』が作れそうです。

3. 過去のストーリーや産地に思いを馳せて

ミッドセンチュリー×和の融合?【TRAPELNA(トラペルナ)】

新作タイル(TRAPELNA)

「台形」を英語で表現すると「トラペゾイド」と言うそうで…このタイルに出会って初めて知りました。 その頭文字をとった、この「トラペルナ」ですが、台形を組み合わせた幾何学的なデザインや、独特のカラーパレットは、MCM(ミッドセンチュリー・モダン)のデザインを踏襲しているのだとか。

ただ実際にサンプルを見ると、タイルの絶妙な色ムラ感やマットな質感が、不思議と「和」の空間にもものスゴくマッチしそうな佇まい。モダンな和室や、落ち着いた玄関のアクセントに使ったら、唯一無二の空間になりそうです。

一瞬、騙されました(笑)【SENSI COLORE(センシコローレ)】

新作タイル(SENSI COLORE)

ブースを歩いていて、「ほう!風景写真をそのままプリントした、ものスゴい表現力のタイルが出たのかな!?」と二度見したのがこちら。 ……よくよく見たら、そのタイルのカラーのインスピレーション元になった「風景写真」が横に置いてあるだけでした(笑)。

思わず恥ずかしくなったのですが、隣にいた業者さんも同じ勘違いをしていたので、きっと誰もが通るトラップです。イタリアの土地の素材や光、色彩を表現したコレクションとのことですが、実物はかなり艶感がたっぷリで、瑞々しい美しさがありました。

心がすーっと落ち着く場所【Nesting Room(ネスティングルーム)】

新作タイル(Nesting Room)

このコレクション、コンセプトがめちゃくちゃ素敵なんです。その名も、「Sanctuaries of Stillness(静寂の聖域)」。商品名の「Nesting(ネスティング)」は鳥が巣を作ることを意味していて、柔らかな巣に抱かれるような心地をデザインしているのだとか。

メインは鳥の羽や羽毛の繊細さをモチーフにした柄の方なのですが……私は、もうひとつの「卵の殻」をモチーフにした柄に一目惚れ! 一見すると、ものスゴく控えめで落ち着いたテラゾー柄に見えるのですが、「卵の殻がモチーフ」と言われると、本当に優しくて有機的な温かみを感じるから不思議です。こういう自然界のモチーフをさりげなく取り入れて、心地よい空間を作るアプローチ、いいですよね…!!

4. ショールームリニューアルで見つけた、こだわりの造作&収納テクニック

今回、新商品の素晴らしさはもちろんですが、新しくリニューアルされた大阪ショールームの展示空間もかなり見ごたえばっちりでした!

タイルを纏う、究極の高級感!新ブランド『TILURA』の造作キッチン

特に目を奪われたのが、新設された造作キッチンのブースです。

実は名古屋モザイクさん、去年(2025年)に『TILURA(ティルラ)』という新しいカスタムオーダーブランドを立ち上げられたのをご存知でしょうか? 大判のセラミックタイルを自由に加工して、世界に一つのオーダーメイド什器や家具を作れるという、インテリア好きにはたまらない注目のブランドです。

今回のリニューアルでは、そのTILURAによって作られた究極の造作キッチンが実際に展示されています!
タイルの造作キッチン

よくあるキッチンだと、天板(カウンター)だけにタイルや人工大理石を使い、側面は別の素材にすることが多いですよね。ですが、この展示は天板から前面の美しいアール(曲線)部分まで、すべてが一体のセラミックタイル(4D CERAMICS)で仕上げられているんです。

断面まで柄が詰まった素材だからこそできる、この圧倒的な「塊(カタマリ)感」……!もはや家具というより、洗練されたひとつの彫刻作品のようなラグジュアリーな存在感を放っていました。

新設されたシミュレーションブースでは、こういったTILURAのカスタムオーダーや、細かい造作の相談にもじっくり乗ってくれるとのこと。 「うちのLDKにもこんな素敵なキッチンを組み込めるかな?」という贅沢な悩みをプロに直接サポートしてもらえるのは、本当に心強いですよね。

整理収納アドバイザー目線で「おぉ!」となった展示テク

コーディネーターであると同時に、整理収納アドバイザー準1級の資格も持っている私。名古屋モザイクさんの「タイルの展示方法」に毎回、密かに大興奮しています。

タイルがSUS板を使ってきれいに並べられている様子

ステンレスの板をはじめから斜めに固定しておき、そこにカットサンプルを上からササッと差し込むだけで、綺麗に陳列・展示ができる仕組みになっているんです。 これ、並べ替えるのも一瞬ですし、見た目も美しくてブレない。収納・整理のテクニックとしても、めちゃくちゃアツいアイデアだなと感心してしまいました。

総括:怒涛のタイル三昧の1日を終えて

今年はなんと、平田タイル、DINAONE、名古屋モザイク工業が同時期に展示会を開催するという、まさに「タイルの祭典」のような1日でした。朝から夕方までどっぷりタイルに浸かったことで、それぞれのメーカーさんの個性が本当によく見えました。

  • 平田タイル: センス抜群のセレクトショップ。タイルの枠を超えた提案が光る。

  • DINAONE: トレンド感をばっちり押さえつつ、お手頃価格が本当にありがたい。

  • 名古屋モザイク工業: 1枚1枚に深いストーリーを感じる意匠性。什器にまで広げる専門性が圧倒的。

三者三様、どれも違ってみんないい。お客様のこだわりたいポイントやご予算に合わせて、最高の選択肢をご提案できる引き出しが、今回の展示会でさらにパンパンになりました!

おまけ:オフィス街のオアシスで「欲張り」ました

31よくばりフェズの10スクープアイス

実はこの時期、サーティワンアイスクリームで、大人気の「よくばりフェス」が開催されていまして。住宅街の店舗だと大行列で売切れ続出、なかなか買えないイベントなのですが……。 名古屋モザイクさんのショールームから徒歩数分のオフィス街にある店舗へ行ってみると、狙い通り並ばずにすんなり購入完了!しっかり「よくばりフェス」を堪能して帰路につきました(笑)。

ノベルティのカップとアイス

帰宅後は、ダイナワンさんの展示会でもらったノベルティの可愛いマグカップでコーヒーを淹れ、買ってきたアイスを食べながら、持ち帰った重たいカタログをめくる至福の小休憩。ノベルティひとつとっても、各社の個性がハッキリ出ていて面白いなぁとしみじみ感じました。

全3回(全4記事)にわたってお届けした、2026年新作タイル展示会レポート、いかがでしたでしょうか? 技術の粋を集めて進化し続けるタイルの世界。やっぱりインテリアの仕事は楽しい!と、改めて心が燃えた1日でした。

「我が家にもときめくタイルを取り入れたい!」とお悩みの方は、プロ目線×主婦目線でしっかりアドバイスさせていただきますので、ぜひAkistまでお気軽にご相談くださいね。最後までお読みいただきありがとうございました!